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執筆者の写真sakurasgss

ご支援者、関係の皆さまへ

更新日:10月9日

ご支援者、関係の皆さま


 日頃よりご厚情を賜り、心より御礼を申し上げます。


 さて本日は、皆さまに悲しいお知らせをお伝えしなくてはなりません。亡き母(当会創立理事・岩男壽美子)と共に、さくら女子中学校の設置に尽力し、開校後は理事長として同校の運営に力を注いできたFrida Tomito女史が、去る8月18日、急逝されました。


故Frida Tomito氏


 米国への大学留学経験もある彼女は、Arusha州での教育機関で米国とタンザニアの学生交流に係る業務に20年余りにわたり従事されましたが、そんな中、2008年に共通の米国の友人を通じ母と出会い、交流を深める中でタンザニアにおける女性の社会進出を促進するには「女性の教育機会の拡充が不可欠」という共通の課題認識を持つに至りました。


 その後、さくら女子中学校の設置に向け、Fridaさんは用地の確保をはじめとした現地での諸準備、母は資金調達と役割分担をしながら共に奔走し、多くの方からのご支援のもと、2016年に開校に漕ぎつけました。


2018年に母が急逝したのを受けわたくしがキリマンジャロの会の代表理事を引き継ぎ、Fridaさんと共に、2019年の初めての卒業式を祝えたことを昨日のことのように覚えています。去る9月28日に第6回目の卒業式が行われ、わたくしも現地に赴きましたが、Fridaさんが共に参加できなかったことは、本当に残念でなりません。


 Fridaさんは、学校のあるArusha州Bangata地区では良く知られた存在でした。先日学校近隣にあるコーヒー農園にお邪魔した際、農園の10代のお嬢さんから、さくら女子中学校設置の過程でFridaさんが如何に地元で奮闘されたかを聞かせて貰いました。彼女はFridaさんの「女性の教育機会拡充」に関する強い意志と、その考えをコミュニティに広げる粘り強い取り組みに感銘を受けたと話していました。Fridaさんの遺徳が偲ばれるエピソードだと思います。


 他方、現在、200名近い生徒を擁し、更には高校課程の設置に向けた取り組みを進めている本プロジェクトは、その歩みを緩める訳には参りません。そうした観点から、校長、Fridaさんの近親者とも相談し、Fridaさんの妹であるVictoria Tomitoさんが後任の理事長に就くこととなりました。


Victoria Tomito氏


 Fridaさんの急逝は、さくら女子中学の在校生、卒業生、スタッフ、そして我々キリマンジャロの会にとっても痛恨の極みでありますが、Fridaさんの遺志を継ぎ、着実にプロジェクトを進めて参る所存でありますので、引き続き皆さまのご支援を賜りたく何卒宜しくお願い申し上げます。


合掌

キリマンジャロの会 代表理事

古谷 公文


 

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