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執筆者の写真sakurasgss

地元から未来の女性リーダーを!バンガタ特別枠奨学金がスタート!

かねてよりさくら女子中学校を支援してくださっている(株)コーセー(KOSÉ)さんのご支援で、バンガタ村から未来の女性リーダーを育成するための特別枠奨学金制度がスタートしました。


この記事では、「なぜバンガタ村なの?」「なぜ特別枠が必要なの?」というお話をしたいと思います。

さくら女子中学校のあるバンガタ村は、貧困家庭が多い地域の1つです。


この地域に生まれた子どもの多くは、経済的な理由から質の高い学校には通えません...


もしかしたら、「制服が買えない」「筆記用具が買えない」などの理由から、公立の学校に通うことも難しいかもしれません。

特に女の子は、

  • 「将来は結婚するんだから、進学なんてしなくてもいい」

  • 「勉強するよりも、家で家事を手伝ってくれた方がいい」

  • 「娘よりも息子に教育費をかけた方が価値がある」


と考える親も多く、教育の機会を奪われがちです。

そしてタンザニアは日本以上に教育格差が激しく、学歴社会が強い国...


そのため公立で学ぶか私立で学ぶかは、進学や就職に大きく影響するそうです。

公立の教育の質が上がらない原因はいくつかあります。

  • 予算不足により教材や教具が足りない

  • 授業に熱心に取り組まない意欲的でない教員が多い

  • 教員や教室の不足で子どもの人数が極端に多い


などです。


またタンザニアは子どもの数が年々増えているため、1クラス100名ほどの生徒を1名の先生で教えているような授業もあるそうです。


そのため、お金に余裕のある家庭は私立を選びます。


上の図のように、貧富の差と教育格差には大きな結びつきがあり、さらにそこにジェンダーによる格差が重なっています。


長い説明になってしまいましたが、これがタンザニアの現実です。


それでも、


貧しい家庭出身でも、女の子でも、勉強を諦めてほしくない!


さくら中学を支えてくれているバンガタ村に貢献したい!


そんな思いで、バンガタ村 特別奨学金制度(仮)が始まりました。


公立の学校に通うのもやっとな生活状況ですので、「制服」や「受験費用」などもサポートする、通常提供している奨学金以上に手厚い奨学金です。

記念すべき第一期の奨学生に選ばれたのは、バンガタ小学校出身の生徒ジェニファーさん。


彼女の両親は遠くの地域に出稼ぎに行っており、小学生のうちから親戚の家で家事のお手伝いをしながら勉強を頑張ってきた子どもだったそう。


小学校の試験では素晴らしい成績をとって最優秀の生徒として卒業しました。

公立小学校の出身の生徒ということで、ずっとスワヒリ語で授業を受けてきたため、英語を話すのはあまり得意ではないそうです。


※中学の授業は公立私立問わず全て英語で行われますが、公立の小学校は全てスワヒリ語で、私立の小学校は全て英語で授業が行われるため、中学に入ると大きな差が生まれてしまいます。


でも、さくら中学の英語での授業や試験にもしっかりついて行っているようで、この前の模試ではクラスの半分より上の成績をとりました。

↑クラスの友達にも、もうすっかり馴染んでいます。


バンガタ村の特別枠奨学金のスポンサーになってくださる方を探していたところ、かねてよりさくら女子中学校をご支援してくださっているKOSEさんがサポートしてくれることに!

ジェニファーさん、おめでとう!


バンガタを代表する未来の女性リーダーになれるよう、さくら中学で思う存分に頑張ってくださいね!!!

 

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