タンザニアの最先端!ICT活用で調べ学習!
今月から、4年生が図書館のパソコンを使って課題解決型学習に取り組んでいます。
さくら女子中学校には、パソコンとプロジェクターを活用して、授業を行う先生が多くいます。
パワーポイントのようなプレゼンテーション用ソフトを使ったり、授業の中で映像や画像を見せながら教えたり。
下の写真のように、試験を白い壁に映して、みんなで考えながら問題を解いている様子も見られました。
昨年(2020年)より、さくら女子中学校では、一般社団法人キリマンジャロの会のスタッフが中心になって「デジタルラーニング推進計画」を進めています。
その中心にあるのは、昨年7月に導入したRachel PlusというICT学習システムです。
ICT学習については、過去の記事をご覧ください!
日本から送ったパソコンが届きました!
学習のデジタル化を推進している理由はいろいろです。
例えば、
先生がいない時間にも動画などを使って復習ができる。
地図や百科事典のソフトが教科書では不十分な知識を補う。
百科事典ソフトや資料を使って調べ学習ができる。
などが挙げられます。
「図書室の本が少ない」「インターネットが自由に使えない」などの課題を乗り越え、学習の機会を増やしたり、学習の質を上げることに役立っています。
何より、パソコンを使った学習はそれだけでワクワクするので、子どもたちの学習意欲が高まります。
現在さくら女子中学校で使っているパソコンのほとんどは、日本のNPO法人Class for Everyoneさんからご寄付いただいたものです。
さて、生徒がどんな風にICTを活用しているのでしょうか?
最初にも書いたように現在4年生が、「Project(課題解決型学習)」という学習に取り組んでいます。
その際、Rachel PlusというICT学習システムを使って、百科事典ソフトや動画、資料で調べ学習をしています。
国家試験を受ける4年生では、学校でこのProjectという学習を行う必要があり、その点数が試験結果に加点されるようです。
さくら女子中学校の生徒が取り組んでいたテーマは、
なぜタンザニアには数学が苦手な生徒が多いのか?
なぜタンザニアの中学では途中退学者が出るのか?
グローバル化は私たちにどんな影響をもたらすか?
などで、それぞれのグループごとに学習を行うとのこと。
最後には、レポートにまとめたり、プレゼンテーションで発表したりするようです。
ある生徒に話を聞いたら、
「調べ学習の後、近隣の公立学校に調査に行きたいと思っていて、行っていいかどうか先生に相談しようと思っているんです。」
と言っていました。
便利なICTだけに頼りきるのではなく、自分の目や耳で得た情報に大事にしているのがわかりますね。
自分でちゃんと考え、ICTをうまく活用しているようです。
タンザニアではICTが導入されいない学校がほとんどで、まだ実践例があまりありません。
さくら女子中学校の実践は試行錯誤ではありますが、可能性はが大きな取り組みです。
今後も、先生や生徒がどのように活用してくれるのか、とても楽しみですね!
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本当に素晴らしい学習が行われていますね。日本でもなかなかこうはいきません。岩男先生の残されたものは大きいですね。一見、時間がかかるように見えて、実はこういう学び方の方が、物事の本質についての分かりが早いのではないかと思います。私達もここから学びたいものです。