生徒が休暇中も学校に残るワケとは!?
更新日:2021年9月29日
いよいよ今日から2週間のお休みが始まります。
初めにちょっとだけタンザニアの学校の1年について説明させてください。
タンザニアは2学期制で、間には1ヶ月のお休みがあります。
一学期と二学期はそれぞれ、前半と後半に分かれてて、その間には2週間のお休みがあるのです。
※年によって、休暇のはじまりや終わりの月が若干ずれることがあります。
ということで、9/2に2学期の前半の終業式が行われ、いよいよ今日から2週間のお休みが始まりました。
下の写真は、終業式の時のものなのですが、全校生徒にしてはちょっと人数が少ない気がしますよね?
実は、ここにいるのは1年生と3年生だけなんです。
残りの生徒(2年生と4年生)は帰省せずに学校に残り、2週間の休暇中も国家試験のための補修を行います。
※さくら女子中学校は全寮制の学校です。
以前、「休み中の補修についてどう思ってる?」と、生徒にインタビューをしたところ、以下のような答えが返ってきました。
もちろん家に帰りたい。でも、家に帰ると勉強に集中できないから、勉強のために学校にいたほうがいい。
自宅で勉強に集中できない理由を、生徒や先生に聞いてみると、
家事や家業(農業など)のお手伝いが優先になってしまう。
子沢山の家庭や親戚の子を預かっているのでうるさくて勉強できない。
身近に分からないところを教えてくれる人がいない。(塾などもない)
などの理由で、勉強したくてもなかなか環境が許さないようです。
1つ目に書いた「お手伝い」については、「勉強したいのに役割として家事を強いられる」家庭もあるそうですが、中には「家族をサポートしたい」という気持ちから、ついつい勉強よりもお手伝いを優先させてしてしまう子もいるそうです。(「困っている人がいたら助ける!」というタンザニアの文化が理由かもしれませんね。)
さくら女子中学校に通う生徒の保護者は、「女子教育」の大切さや、「男女は平等にあるべき」という考え方を持っている方も多いので、「休暇中もぜひ補修をやってほしい!」と、学校や先生にお願いする声もたくさん上がっているそうです。
ちなみに、先生の話では、「家休み中に家にいると、勉強のことを忘れて友達と毎日遊びほうけてしまうから、学校で勉強をさせてほしい。」なんて、補修をお願いをしてくる保護者の方もいるそうで...
なんだか、日本でもありそうなお話ですよね。(笑)
ということで、休暇中の先生に対するお給料や、食事代や電気代などの寮の滞在費などを別途集めて、補修を行っているのです。
でも、生徒が友達同士で仲良く勉強をしている姿を見ていると、遊びと同じくらい楽しそうな雰囲気が伝わってきます。
さて、11月に実施される国家試験まであと2ヶ月となりました。
生徒も先生も「今年は去年以上にいい結果が出るよ!」なんて自信満々の声が上がっています。
試験まであともう少し!
がんばれ、2年生&4年生!!!
※昨年の試験や結果についてはこちら
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