3月8日は「国際女性デー」
3月8日は、国連が定めた「国際女性デー(International Women's Day)」です。
3月8日というのは、1904年にニューヨークで婦人参政権を求めたデモが起こった日だそうです。
この日を、「ジェンダーによる差別の撤廃」そして「平等な社会参加に向けた環境整備」を目指す日として、1975年に「国際女性デー」と定められました。
ジェンダーとは、見た目の違いによる身体的な性別とは違い、社会的・文化的につくられる性別のことです。
ジェンダーによる差別や不平等、格差などの問題は、日本を含めて世界中にあるといわれています。
タンザニアでは、
女子は男子と比べて進学の機会を与えられにくかったり...
小学校を卒業してすぐに親が決めた相手と結婚をしなくてはならなかったり...
また、中等教育は受けられても、
生理用ナプキンが買えないがために学校に行けない...
なんてこともあるようです。
このように、「女性に生まれた」ことで、チャンスを奪われてしまうことが日本以上に多い社会なのです。
さくら女子中学校設立のために最も尽力した、創立代表理事の故・岩男壽美子氏は、タンザニアの女性たちについて、以下のように語っていました。
彼女たちは能力がないのではありません。その才能を開花させる機会に恵まれていないのです。
適切な機会さえ与えられれば、彼女たちは将来タンザニア社会の女性リーダーになることができるのです。では、こうした少女たちには何が最も必要でしょうか?
彼女たちが安心して勉強に集中できる安全な環境=学校が必要なことは間違いありません。キリマンジャロ山の近くのマサイの村バンガタ(Bangata)に、日本からの支援で建てようとしている全寮制の女子中学校、さくら女子中学校はそうした切実なニーズに応えるものです。
タンザニアで起こっているジェンダーをめぐる問題を、「教育」の力で解決しようと設立されたのが「さくら女子中学校」です。
そこに賛同してくださったたくさんの方々のおかげで、校舎が建ち、学校が始まり、今や地元からも全国からも入学希望の生徒が絶えない学校となりました。
開校8年目を迎えた今でも「女性リーダー育成」という目標のため、現地と日本のキリマンジャロの会、そしてご支援者の方々が力を合わせ、良い教育を提供できるよう頑張っています。
今後の益々の発展のため、引き続きどうかご支援ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
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